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君にすすめる一冊の本(WEB版)2023年度~


インターネットの普及などによりメディアセンターにおける図書の貸出冊数が減少し、学生が本を読んでいないのではないかという思いから、学生の読書意欲を高め本を読むことの大切さを伝えるため、他大学での読書推進運動を参考にして、平成17(2005)年度に「君にすすめる一冊の本」の刊行が始まりました。
これは、大学?短大の教員に、学生に是非読んでもらいたい面白くてためになる本を挙げて、その概要や紹介を書いていただいたもので、毎年度3月末に発行していたものです。
18集(2022年度)まで冊子体で発行してきましたが、2023年度よりWEB版へ移行しました。

紹介されている本はメディアセンターに所蔵していますので是非読んでみてください!

君にすすめる一冊の本(WEB版)2023年

赤ヘル1975の表紙画像

『赤ヘル1975』
重松清(著)
発行:講談社/講談社文庫
出版年:2016年
価格:880円+税

【推薦者】山田隆昭氏(職員)
*コメント*
広島カープが初優勝した1975年の広島を舞台とした小説です。
セリーグのお荷物と言われていた球団が優勝するまでの1年間の経過に沿って、
3人の少年たちのちょっぴり切ない友情、家族への複雑な思い、原爆や戦争で心に
傷を負った人たちとの交流が描かれています。
私自身は広島県出身のカープファンなので、もちろん楽しく読めましたが、
広島カープを知らなくても、野球に興味がなくても、色々なことを感じることができる
一冊だと思いますので、ぜひ読んでみてください。

If I was your girl あなたの大切な女の子になれたらの表紙画像

『If I was your girl』
(あなたの大切な女の子になれたら)
Meredith Russo(著)
発行:Flatiron Books
出版年:2016年
価格:2,838円+税
【推薦者】田中未央先生(教育学部)
*コメント*
トランスガールの主人公が「アマンダ」として新しい高校生活を送りながら、自分らしい生き方とは何かを考え、葛藤する姿?心情がよく表現された小説です。アマンダになることは主人公にとって自分らしく生きるために必要な選択だったけれども、「アマンダ」を好きだと言ってくれる親友やボーイフレンドには本当の自分を隠しているような後ろめたさを感じてしまいます。ティーンエイジャー向けの作品で、同年代との友人関係?恋愛関係を通して主人公の葛藤が表現されていますが、自分らしく生きる選択をすることの意味を考えることは大学生のみなさんにとっても共感できる悩みではないでしょうか?翻訳版は出版されていませんが、平易な英語で書かれたものなので、辞書や翻訳ソフトを活用してきっと読めると思います。

英語の極意の表紙画像

『英語の極意』

杉田敏(著)
発行:集英社インターナショナル/インターナショナル新書
出版年:2023年
価格:900円+税

【推薦者】小阪新造氏(職員)
*コメント*
常日頃から、英語力向上を終身的な目的として、或いは、職業上、教育分野のみならず、多くの異なる実業分野で使用するために日々、英語の学習方法の模索を行っている者に、非常に有意義なアドバイスをしてくれる本と確信します。
即ち、英語圏で教育を受けた一定レベルの者が、標準装備として身に着けている背景にある文化を学ぶこと、言い換えれば、Liberal Artsを身に着けることの重要性です。所謂「古典」から学ぶこと、英語を更に好きになります。

大人の語彙力ノートの表紙画像

『大人の語彙力ノート』

齋藤孝(著)
発行:SBクリエイティブ
出版年:2017年
価格:1,300円+税

【推薦者】萩原美佳氏(職員)
*コメント*
就職活動で接する人事の方、アルバイト先の上司、実習先の先生など、目上の方と接する機会はたくさんあると思います。そんな時、適切な敬語や四字熟語を交えて会話ができたらかっこいいですよね。
本書には、普段の会話やメールで使える適切な言い回しが豊富に紹介されています。普段使っている敬語や熟語に、もっと違う言い回しがあったり、全く別の意味があったりする場合も…。社会に出る前に読んでおくと役立つ一冊です。

九年前の祈りの表紙画像

『九年前の祈り』

小野正嗣(著)
発行:講談社/講談社文庫
出版年:2017年
価格:660円+税

【推薦者】増井由紀美先生(国際学部)
*コメント*
2015年芥川賞受賞作品。舞台は、九州の海辺の田舎町だが、主人公さなえの記憶は読者を高層ビルの東京へ、そしてモントリオールの教会の中へと導く。方言がふんだんに用いられ、これがリアリティを創出する。ネタバレを避けて説明は抑えるが、隠れ主人公かもしれないと思わせるのが「渡辺ミツ」の存在だ。小説の冒頭にその名前が置かれ、物語の中盤で、終盤で、その行動が、発言が、重要な役割を担っている。目が離せない。

クリエイティブ都市論の表紙画像

『クリエイティブ都市論』
-創造性は居心地の良い場所を求める

リチャード?フロリダ(著)/井口典夫(訳)
発行:ダイヤモンド社
出版年:2009年
価格:2,400円+税

【推薦者】金珍淑先生(澳门皇冠体育_皇冠体育app-在线*投注)
*コメント*
交通網の拡大とテクノロジーの発展によって、私たちは都市から解放され住む場所をどこに選ぼうともグローバル経済に参加できると言われて久しいです。しかし、実際は、グローバル経済は一部のメガ地域が担っています。このような現状を、筆者は、経済成長の原動力となるクリエイティブ?クラスが集まる場所という視点から説明しています。では、クリエイティブ?クラスはどのような場所に惹かれ集まってくるのでしょうか?

経営12カ条の表紙画像

『経営12カ条』
-経営者として貫くべきこと

稲盛和夫(著)
発行:日経BP
出版年:2022年
価格:1,700円+税

【推薦者】小島憲明氏(役員)
*コメント*
本書は、京セラの創業者稲盛和夫氏が、会社経営について12カ条で述べたものである。エキスを幾つか紹介すると、第4条 人生や仕事で結果を出すには、「能力」「熱意(努力)」「考え方」があってこそである。第12条 リーダーは、明るく振る舞い、周囲を明るくする雰囲気を持っていなければならない。本書では企業や人を動かす原理原則が語られており、学生諸君がこれから就職される職場でも必ず活きてくるお勧めの一冊である。

限界ニュータウンの表紙画像

『限界ニュータウン』
-荒廃する超郊外の分譲地

吉川祐介(著)
太郎次郎社
2022年
1,800円+税

【推薦者】向山行雄先生(教育学部)
*コメント*
1970年代に開発された千葉県北東部に広がるニュータウン。バブル崩壊後に開発が中止となり、アキチや崩れた家屋、公園という名の雑木林が広がる。本書は、限界ニュータウンに住む著者が、実際に足で稼いで描いたルポである。少子高齢社会がますます進み、住む宅団地の劣化が進む。学生諸君にとっても、「限界ニュータウン」問題はいずれ直面する課題である。是非、本書で住宅問題について知見を深めることを期待する。

現代語訳学問のすすめの表紙画像

現代語訳『学問のすすめ』

福澤諭吉(著)?齋藤孝(訳)
筑摩書房/ちくま新書
2009年
820円+税

【推薦者】小林輝明先生(教育学部)
*コメント*
知らない人はいないはず、でも、読んだことは?冒頭の『天は人の上に人を造らず、???』から始まるこの本は、明治13年に発行されました。文語体のため、誰もが知っているけれど実際に読んだことのないこの大ベストセラーを、訳者齋藤孝は現代の若者の心に染み込んでいくような現代語訳にして仕上げました。なぜ「学問」か、今この時代だからこそ私たちが読む意義を、きっとあなたは140年以上前の彼の言葉から受け取れるはずです。

ゴムあたまポンたろうの表紙画像

『ゴムあたまポンたろう』

長新太(作)
発行:童心社
出版年:1998年
価格:1,300円+税

【推薦者】村瀬瑠美先生(短大)
*コメント*
ポンたろうは頭がゴムでできた男の子。私は小学校1年生の時に彼に出会った。小学校入学からしばらくたったある日、近隣の保護者がボランティアでこの絵本を読んでくれた。そして、この絵本は私のクラスに一大センセーションを巻き起こし、その後の時間はゴムあたまポンたろうの話で持ち切り。彼は強烈な印象を私たちに残したのだった。後にも先にも、この絵本以外にクラスの話題をかっさらった絵本に出会ったことはない。

修羅奔る夜の表紙画像

『修羅奔る夜』

伊東潤 著
発行:徳間書店
出版年:2022年
価格:1,600円+税

【推薦者】高岡正幸氏(役員)
*コメント*
青森出身で、アニメーターを夢見て美術系短大を卒業し、東京で派遣社員をしていた 工藤紗江子は、三十歳過ぎて満ち足りない生活をしていた。そんなとき、青森で畳職人をしながら,亡き父親の後を継ぎ、ねぶた師として、ねぶた大賞を目指し、命をかけていた兄、春馬が脳腫瘍に罹ったという知らせが届き、紗江子は派遣社員を辞めて青森に帰り、脳腫瘍の治療をしながら、ねぶた祭りの1週間にすべてをかける兄春馬とともに、ねぶた大賞を獲得できる作品を作ろうとする。その過程で、ねぶたの制作費用の内幕や、賞を取るためにはねぶたそのものの評価だけでなく、ねぶたを運行する役の采配の様子、ねぶたに続いてお囃子をしたり、その後を跳ね回る人の動きなども、大事な採点の要素であることを知る。読者は一気に結末まで読まざる得ないほど引き込まれる。感動のフィナーレについてはここではふれないこととする。是非、小説の醍醐味を味わって頂きたい。

スクールシフトの表紙画像

『SCHOOL SHIFT』 (スクールシフト)

宮田純也(編著)
発行:明治図書出版
出版年:2023年
価格:2,160円+税

【推薦者】向後秀明先生(国際学部)
*コメント*
社会が大きく変化しているにもかかわらず,学校教育は旧態依然のままで,教員も自身の狭い教育観に拘泥しているということはないだろうか。教育界にどのような変革=シフトが求められるかを,学校DX,探究学習、PBL(課題解決型学習),キャリア教育,学校組織改革,教師のキャリアデザインについて,各分野のフロントランナーが理論?実践の両面から語っている。学校とはどのような場所であるべきかを議論する材料になるであろう。

先生がいなくなるの表紙画像

『先生がいなくなる』

内田良/小室淑恵/田川拓麿/西村祐二(著)
発行:PHP研究所/PHP新書
出版年:2023年
価格:980円+税

【推薦者】井上茂先生(国際学部)
*コメント*
2021年度に実施された小学校教員採用試験の倍率は2.5倍で、3年連続で過去最低を更新しました。2022年度実施分は、速報値を伝える集計によると、さらに悪化しており、底が見えません。中高の教員志望者も同様に少なくなっています。本書では、その原因は教師の長時間労働の温床と目される「給特法」(公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法)の存在であるとし、問題点を提起しています。教員志望者には必読書と言えるであろう。

帝国の崩壊(上?下)の表紙画像

『帝国の崩壊』(上)?(下)
-歴史上の超大国はなぜ滅びたのか

鈴木董(著)
発行:山川出版社
出版年:2022年
価格:各1,600円+税

【推薦者】小島憲明氏(役員)
*コメント*
本書は朝日カルチャーセンターの講座「帝国はなぜ崩壊したのか」を収録したものである。エジプト王国の崩壊、ローマ帝国の崩壊等々が述べられているが、いずれも気候変動、民族の移動、過度の中央集権に加えて、重要な物資の不足から大規模な戦争により崩壊していったのではないかと述べられている。こういった背景のなかで、アメリカ、中国、ロシアの行方がどうなっていくのかを最終章の「結びにかえて」をご覧戴きたい。

ビジネススクール意思決定入門の表紙画像

『ビジネススクール意思決定入門』

内田和成(著)
発行:日経BP
出版年:2022年
価格:1,700円+税

【推薦者】小島憲明氏(役員)
*コメント*
本書は、内田和成氏が早稲田大学のビジネススクール「経営者の意思決定」の講義内容である。意思決定は誰にでもできるが、将来が見通せなくて、計算できない不確定要素があるときに、質の高い意思決定をしていくのがリーダーの役割なのだと説いている。学生諸君が本学を卒業して社会に出たとき、いろいろな局面で意思決定をせざるを得ない場面に遭遇することになると思う。そんなときのバイブルになるような内容の一冊である。

文学の淵を渡るの表紙画像

『文学の淵を渡る』

大江健三郎?古井由吉(著)
発行:新潮社/新潮文庫
出版年:2018年
価格:590円+税

【推薦者】増井由紀美先生(国際学部)
*コメント*
また読みたいと思わせる文章がある。多くの人がそう思った時、それは、いろんな形をとって目の前に現われる。本書もその一つ。文芸誌掲載から単行本へ、そして今、文庫で入手可能だ。大学で仏文学を専攻した大江健三郎と独文学で修士号をもつ古井由吉が世界の文学に言及しながら互いの作品を批評し合う対談集だ。作家としての語りは読者を二人の作品世界へと誘うだけでなく、日本文学を世界文学として読む視点を与えてくれる。

文豪ナビ遠藤周作の表紙画像

『文豪ナビ 遠藤周作』

新潮文庫(編)
発行:新潮社
出版年:2023年
価格:800円+税

【推薦者】家近亮子先生(国際学部)
*コメント*
新潮文庫の新しい、意義深い取り組み。文豪たちの代表作をジャンル別に紹介する内容で、評伝もあり、写真も多彩である。まさに、文豪たちの作品をナビゲートしている。遠藤周作の場合、「キリスト教文学」「医療小説」「歴史小説」「青春小説」「エッセイ、講演録」の5ジャンルに分けられ、時系列で紹介文がある。新たに、そして再び読んでみたいと思う作品に出合う楽しさがある。すでに出されている太宰治が気になっている。太宰作品のジャンルとは?

良い戦略悪い戦略の表紙画像

『良い戦略 悪い戦略』

リチャード?P.ルメルト(著)/村井章子(訳)
発行:日経BPM(日本経済新聞出版本部)
出版年:2012年
価格:2,000円+税

【推薦者】小島憲明氏(役員)
*コメント*
意思決定をするとき、有能なリーダーは、場当たり的に目標を追いかけるようなことはせず、どれを優先すべきかを決める。そのうえで戦略を練ることになるが、良い戦略は重要な課題を見きわめ、その課題にどう取り組むか、行動の道筋をつける。悪い戦略は、競争相手の力量を見誤る、自社のリソースを過大評価する、過去の教訓を読み違えると述べている。諸君が課題を前にして行動を指し示すときのバイブルとなる一冊である。

らんまんの笑顔牧野富太郎伝の表紙画像

『らんまんの笑顔「人間?牧野富太郎」伝』

谷是(書き下ろし)?谷村鯛夢(書留)
発行:集英社
出版年:2023年
価格:1,600円+税

【推薦者】小島憲明氏(役員)
*コメント*
2023(澳门皇冠体育_皇冠体育app-在线*投注5)年4月から、NHKの朝ドラで「らんまん」の放映が始まった。主人公のモデルである牧野富太郎について詳しく知りたいと思い、本屋に足を運び当該書籍に出会った。明治の時代に小学校2年で中退した牧野富太郎が、やがて縁あって東大の研究所に入り、植物に関する研究のわが国の第一人者にまでなった苦難と波乱にとんだ人生が綴られている。ひたすら植物に向き合う姿に感動した一冊である。

盧溝橋事件から日中戦争への表紙画像

『盧溝橋事件から日中戦争へ』

岩谷將(著)
発行:東京大学出版会
出版年:2023年
価格:4,800円+税

【推薦者】家近亮子先生(国際学部)
*コメント*
1937年7月7日に起きた日中間の「小さな小競り合い」であった盧溝橋事件が8年戦争といわれる日中戦争へと拡大して行った過程、特に1938年1月16日に出された「第1次近衛声明」までの半年間に公式に行われた日中和平交渉を最新の史料を駆使して分析している。本書は、日中戦争研究を新たなステージへといざなうものといえる。局地紛争から全面戦争へと拡大した原因は何処にあるのかを緻密に科学的に解明した待望の一冊である。